こんにちは!先日、ある大学の案件で、AR(Augmented Reality:拡張現実)のしくみを組み込んだパンフレットを制作しました。
ARとは、コンピュータ情報を付加して現実の情報を実態よりも拡張・強化していく技術で、(強化現実)(増強現実)と呼ばれることもあります。
大学のパンフレットでは、ARの専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットをパンフレットの誌面にかざすと、静止画の画面が動画となって再生されるという造りになっていました。
そんなARを応用した製品で、今注目を集めるのが、年内の発売も噂される、メガネ型のウェアラブル(身につけて持ち歩ける)デバイスであるグーグルグラス。まだその機能の詳細は不明ですが、おそらくその先進性と連動した広告プロモーションも展開されることはまちがいないでしょう。
例えば、グーグルグラスをかけて街中を歩けば、駅貼りポスターの美女が壁から飛び出して話しかけてくる。テレビのCMが終了すると同時に、グーグルグラスのモニターに、CMの登場人物の続きの物語が再生される。…など、その可能性は無限大です。
ただ、ちょっと空想してしまいます。
こうした流れが加速し、SF映画で描かれるような現実とフィクションの垣根が限りなく無くなった世界で、広告はどういう存在であるのか?
そして、昔と比べ今でも仕事の領域が広くあいまいになっている我々コピーライターは、そんな世界で、どういう役割を果たせるのか、果たすべきなのか?
そう考えると、ワクワクする一方、モヤモヤした不安を感じるのも事実です。スマホのAR画面を覗きながら、ちょっと広告の未来にも思いを馳せてみました。