前回の『広告を発注する先はどこがベスト?絶対知っておきたい広告会社の種類』では広告会社の種類について紹介しましたが、第2回目の今回は、「そもそもどんな広告出したらいいのか?」という方に向けて、「広告の種類」についてご紹介します。
広告は大きく分けると、「マス広告」「SP広告」「インターネット広告」の3つに分類することができます。ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
広く素早く伝える「マス広告」
テレビ・ラジオ・雑誌・新聞のマス4媒体にメッセージを載せて伝える広告のことです。日常生活で多くの人々が接するメディアのため、一度の発信で広く素早くアピールできるのが特長です。
テレビCM
陰りが見え始めていると言ってもテレビCMの影響力は依然として強大。企業や商品ブランドのイメージ、商品・サービスのセールスポイントなど、強いインパクトを持って伝えることができます。
テレビCMの長所は、
- 映像と音声による視覚・聴覚の両方の訴求ができる=『強いインパクトを持つ』
- 多くのリーチやフリークエンシーを稼げる=『数百万人に対して瞬時にアプローチできるのはテレビだけ』
- 幅広い層に訴求できる
- 地域・局・時間帯に幅があり短期間に大量の広告が打てる
といった点になります。一方で短所としては、
- 制作費が高い(数千万円~)
- 制作期間が長期に及ぶ(モノにもよるが2~3ヶ月程度)
- 放送時間に制限があるため、多くの情報は伝えられない
- 接触態度が受動的(最近は動画サイトでも見れるCMも増えてきていますが)
- 番組と番組の間に流れるスポットCMでは、希望通りの時間帯にオンエアできないこともある
という点になります。
ラジオCM
ラジオ媒体の特性上、テレビよりも距離感が近く、親近感をもって広告を伝えることができます。
特徴的な点は、ラジオ媒体の聴かれ方は「ながら」であるということです。一生懸命ラジオを聴く、のではなく、仕事しながら、車を運転しながら、勉強しながら、インターネットしながら聴くというのが一般的です。
また地域ごとにセグメント(性別や年齢などの基準で分けること)されるため、地域密着型の広告も多いですね。その他の特徴は下にまとめたとおりです。
- 比較的安いコストでセグメントされたターゲットに届く
- リスナーに比較的親しみを持ってもらいやすい
- 放送時間に制限があるので、多くの情報は伝えられない
- 大量に広告をしないと効果が出にくい
- 社会人は出社時、商工自営業の人は営業時間中、学生は深夜にかけての時間帯、でラジオを聴く傾向があり、時間帯でターゲットのセグメントが可能
雑誌広告
雑誌は年齢や性別、趣味・趣向、ライフスタイルなど、セグメントされた読者を持ちやすいメディアです。
雑誌は車、音楽、マンガ、芸能、ビジネスといった明確なコンセプトのもとに発行されているので、自然とセグメント化された読者層に向けての広告展開が可能になります。この他の特徴は次のように考えられています。
- 接触態度が能動的
- 比較的低コストで全国訴求が可能
- 保存性が高い
- 正確な販売部数が分からないことが多い
- 記事や特集の内容で販売部数が変わる
- すぐに広告効果は出にくい
新聞広告
新聞は毎日発行され、歴史もあり、確実な情報を提供するという社会的信頼性の高い媒体です。そのため、そこに広告を載せることで企業の信頼性を得やすいのが特長です。全国から地方紙まで、1,000以上の種類が存在します。特徴は次の通り。
- 宅配による確実性
- パッと見て、紙面全体がすぐに分かりやすい
- どの記事・広告を読むかを読者が選ぶことができる
- 保存性が優れており、持ち運びできる
- 読まれる広告・読まれない広告がある
- 広告への接触時間が短い
- 掲載面が選べない(一部選ぶことができるものもある)
アクションを直接促す「SP広告」
SPとはセールスプロモーション(Sales Promotion)の略。商品やサービスのセールス向上を直接的に促すために用いられる広告を指して使われます。
交通広告
バスや電車、タクシーなどで目にする広告全般のことです。OOH広告(Out Of Home-media広告:屋外で目にする広告のこと)の中でも最も規模の大きいものになります。学校や会社の行き帰りなど、その沿線地域で生活する人々に繰り返し見てもらえることができます。
- 特に都市圏を中心とする鉄道・バス・タクシー利用者に対して、繰り返し接触させることができる。
- 学生や社会人に届きやすい。
- 移動中に目にする広告なので、その広告を見てすぐに売店で買うなど、行動に影響を与える。
- 他のメディアとの連動がしやすく、広告の種類も豊富。目的やTPO、エリアに合わせた展開ができる。
- 印刷物のサイズとしては最大級なので、駅利用者や乗客の目を引きやすい。ブランディングにも適している。
DM(ダイレクトメール)
過去に購入や利用したことのある顧客・見込み客に対して、直接サービスの案内などを郵送する広告です。個人情報からターゲットをセグメントして訴求可能。またレスポンスの集計なども行うことができます。
お買い得情報やイベント情報などを、企業が直接、しかも、興味を持っていると思われる人に送ることができるので、費用対効果が高いとされています。
DMの開封率はクライアントがよく気にしている部分。一般的にはDMは、受け取ってから開かれることもなく、そのまま捨てられてしまいがち。そこでメッセージを確実に伝えるために、圧着はがきを用いたり、ミシン目を入れて開封しやすくする、サンプル品を封入して送る、スクラッチにして思わず削ってみたくなる形態にする、など様々なアイデアが試されています。
チラシ(新聞折込チラシ、ポスティング)
新聞への折り込みやポスティングを通して、消費者の手元に直接届けます。新聞折り込みは地域にある新聞の販売店単位で行うので、特定のエリアの住民に訴求したい場合に使われます。
信頼性の高い新聞に包まれて、毎日、確実に読者に地域情報を届けることができる新聞折込チラシには、その地域にある企業・店舗のお得な情報が多く、そのため主に主婦層・高齢者層に届くメディアだと言われています。
需要高まる「インターネット広告」
インターネット広告は、現在テレビ広告に次ぐ市場規模を誇っています。高度なターゲティング設定や効果測定もできることが特長で、多くの企業が取り入れています。
バナー広告
Web上に商品画像やサービス案内を表示させ、クリックさせることで広告主が設定したサイトに移動を促します。バナー広告については、下のような効果があるとされています。
- インプレッション効果(認知度向上効果)…その広告を見ることで、商品・キャンペーンの存在を知ってもらう効果。
- トラフィック効果(消費者誘導効果)…バナー広告をクリックすることで、広告主のサイトへユーザーを誘導する効果。
- レスポンス効果(消費者獲得効果)…オンラインショッピングなど、ネットで買い物をさせたり、会員登録などをさせる効果。
リスティング広告
GoogleやYahoo!、bingなどの検索エンジンの検索結果ページに、検索キーワードと連動して表示されるタイプの広告です。キーワードごとに入札制となっていて、1円でも高い金額で入札した広告主の広告が上位に表示される仕組みになっています。
キーワードを選んで広告を配信することができるので、商品やサービスを購入する直前のユーザーのみを効率的に集客することが可能。クリック後のCVR(Conversion Rate:コンバージョンレート、サイト来訪後のアクション率)も他のWeb広告よりも格段に高く、キーワードの選び方や運用はWebマーケティングにおいての最重要課題と考える人も少なくありません。
以上、主な広告媒体の種類をご紹介しました。
このように広告にはさまざまな種類がありますが、ではどの広告が、皆様の広告で果たしたい目的に効果的なのか??
その答えは直接弊社にご相談いただくのがベストかと思います。“広告のプロフェッショナル”の株式会社リベラルまでどうぞご相談ください。