日に日に蒸し暑さが増してきて、ビールが美味しい季節になってきました。ただそんな言葉も20代前半からの共感はうすく、若者のビール離れによって7年連続で日本のビール消費量は減っているのだそう。
なら、ビールの消費に少しでも貢献しなければ!と、仕事終わりにはたいてい缶ビールを買って帰るのですが、この前いつもの酒屋のビールコーナーにちょっと珍しい缶がならんでいました。
一見したところ全くビールらしくないデザイン。「インドの青鬼」「水曜日のネコ」と、これまた何の飲み物だかわからないネーミング。ただ品名にはきちんとビールと書いてあったので、興味をひかれソコソコ高い値段にも関わらず、つい買ってしまいました。
帰宅後、早速飲んでみると「水曜日のネコ」はフルーティーな香りとやさしい口当たりで、見た目どおりの“かわいい”味わい。逆に「インドの青鬼」はアルコール度7%と高めで、苦味も強烈。ガツンと攻撃的なビールでした。
こんなパッケージも味も個性的なビールをどんな会社が作っているのかと調べたら、製造しているのはヤッホーブルーイングという長野県の会社。いわゆる地ビールの醸造所です。それに、これらは新商品ではなく数年前に発売された商品で、ネット上での評判が高く、なかなか流通しなかったのだそう。実際名前を入れて検索すると、これらのビールを紹介しているブログが次々と出てきて、ネット上ではかなり盛り上がっていました。
味ももちろん大切ですが、一目で印象に残りつい誰かに紹介したくなる、面白いネーミングやデザインによって「商品自体が広告として機能している」ことを実感したこれらの商品。従来のビールらしくないからこそ、新しい層にも受け入れられそうで、若者のビール回帰にも一役担えるのではないでしょうか。