CD佐藤です。
私の父は、広告文案家と呼ばれていた時代から20世紀末までコピーライターをやっていました。
父は、いつも茶の間で仕事をしていたにもかかわらず、家には4つ机がありました。2つは私と弟の机、そして残りの2つは、どこかで父の名前を聞きつけて弟子入りしてきたコピーライター志望の大学生たちの机でした。
弟子たちは、父がいる、いないに関わらず家にやって来ては、机に向かってコピーの腕を磨き、大学を卒業するとともに、父のコネでコピーライターとして巣立っていきました。
それから10数年後、私も父に弟子入りし、コネで広告業界に入り、現在に至ります。
コピーライターとは、かつてはそういう職業でした。
現在リベラルでは、営業規模拡大(予定)につき、新卒のグラフィック・デザイナーを募集中。先だっては美大で会社説明会をやらせていただきました。
かつてグラフィック・デザイナーがデザイナーという仕事の最前線に立っていた頃に比べて、デザイナーという仕事が細分化され、花形の職業ではなくなってしまっている現在では、有能なグラフィック・デザイナー候補を発掘するのはなかなか難しいのではないかと思いつつも、未だグラフィック・デザイナーを志望する学生は少なからずいるようで、多少期待できそうです。
が、コピーライターってどうなんだろう?
80年代、憧れの職業として燦然と輝いていた頃からの凋落著しく、今では広告の作法・文法・アプローチ方法がすっかり様変わりし、新聞や雑誌、ポスターにおいても、企画屋は求められますが、文案家はmustではない。
職業:コピーライターが書いたと思えるような、キャッチコピーがキラリと光る広告は絶滅に瀕しています。
リベラルには、デザイナーはもちろん、業界経験の長いベテランのコピーライターもそろっています。ハイエンドな広告制作で、切れ味の鋭いキャッチコピーをお求めの際はぜひリベラルまでお声をおかけください。