変わった広告?面白い広告?「新大人」向け広告の時代へ

今までは、わりとベーシックな広告制作の進め方や考え方について述べてきたのですが、今回から、「新・広告の作り方」と題して、広告業界の新しいトピックスから面白そうな物をピックアップして紹介&分析?していこうと思います、よろしくお願いします。

大人って、何歳からだと思いますか?って質問には、ほとんどの方が20歳以上でしょ?って思いますが、今の日本のいちばん多い大人って何歳と思います?

今日本の成人の半分が50歳以上なんです!!しかもあと、4年後の2020年には、成人の8割は40代以上になります。

つまり、今、日本の消費は、もはや40歳以上をメインに考えなくてはいけない時代になっているのです。

今までは消費は若者中心に考えてきましたが、もうすっかり逆転しています。そして現代のシニア向け広告では、従来のマーケティング手法も、クリエイティブも通用しない、ということが結構問題になってきているようです。

そこで、ライバル会社(というにはおこがましい大企業ですが)の博報堂ではこのような一手を打っています。

「シニアの課題は、シニアが解決する。」
博報堂、シニアOBクリエイター10人を組織化 ―新大人研「賢人会議」―

株式会社博報堂のシンクタンク、博報堂新しい大人文化研究所(新大人研)は、 シニア市場の課題解決のために、60代以上の博報堂OBのコピーライター、クリエイティブディレクター10名によるチーム、新大人研「賢人会議」を設立し ましたので、お知らせします。

高齢化社会を迎え、シニア市場は大きく伸びています。シニア向け商品のブランディング、経営・事業領域課題、社会イシューといったシニア市場における課題解決のニーズは年々高まっています。一方で、シニア像を固定観念でとらえてしまい市場の多様性から離れてしまったり、世代独特のインサイトが掴みきれず伸び悩んだり、シニア市場には課題が数多くあります。

同じシニア世代として の実感値を活かすことができる複数名の「賢人」が集まり、与えられた課題に対して、コピー、アイデア、コンセプト、戦略などのソリューションを導き出します。

引用:新大人研/SHIN OTONA KEN

 

従来は、いわゆるJK(女子高生)、JC(女子中学生)マーケティング会社等がもてはやされていたり、日本の消費も若い層(特に女性)が中心ということで動いてきました。それに呼応して、クリエティブには若い感性が必要、と、若い人中心で動いてきた流れがありますが、少子高齢化の日本の消費構造とともに、変化が出てきているようですね(宣伝しておきますと、弊社にも多数の賢人を取り揃えております・笑)。

 

新大人が、日本と、広告の新しい時代を拓く

tennis

一部のデータでも現在からの消費を支えているのは若い層より、子育ても一段落し、退職金も出たリタイア世代という統計もあります。

一昔はシニアというと、様々な興味関心も無く、お金も使わず、日がなゴロ寝して過ごす等のイメージでしたが、アクティブシニアと呼ばれる、現役世代に住宅ローンも終わり、退職金をはじめとするお金に余裕もあり、現役世代にはなかった贅沢~ななつ星などの豪華な国内旅行や船旅等の長期の海外旅行~にも人気があると聞きます。

若者の街といわれる渋谷も昔は、松濤などにみられるような、もっとしっとりした大人の街だったと聞きます。そんな街へ先祖帰りするかもしれませんね。

日本は成長期から成熟期に入ってます。経済力から文化や思想、マナーや見識、美徳を世界へ誇る大人の国へと変貌していくのかもしれません。マンガやベイビーメタルやきゃりーぱみゅぱみゅなどの音楽カルチャー、福島の時の避難民のマナーの良さなど、もう世界が認めるものが沢山ありますよね。

広告の世界も、今までは若者向けの、華やかで分かりやすく、めんどくさくないものが求められましたが、これからは海外の広告のように、むしろちょっと考えさせる物や、知性が無いと分かりにくいような、インテリジェンスやうなるアイデアが必要とされる時代へシフトするかもしれません。

yokogao

カンヌの賞(カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(英:Cannes Lions International Festival of Creativity)は、 One Show、クリオ賞と並び、世界3大広告賞の一つといわれる世界最大級の広告賞の名称。)なんかも、がんがんとれるようになったりして/笑。実際、今年は日本作品が初のグランプリ。パナソニック「Life is electric」がデザイン部門にて、見事グランプリを受賞されました。

経済力だけでいうと低下はしていますが、日本固有の文化、美的感覚や知性等、世界に誇れる物は沢山あるともいいます。世界的にも、文化の力を中心にしていけば、日本の将来も広告の将来も明るいものになるかもしれませんね。

カンヌライオンズ受賞速報:快挙!デザイン部門グランプリを日本作品が受賞

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