紙媒体と電子媒体、どう使い分ける?

当社が得意としている紙媒体。広告・販促を語る上では外すことのできないメディアの一つで、pdfや電子書籍が台頭して「そのうちなくなる!」などと言われてますが、いまだになくなることなくその底力を示し続けています。

今回はwebなどの電子媒体と紙媒体を比較して、その特徴の違いに迫ってみたいと思います!

 

大きな違いは”光”

紙媒体と電子媒体の最も大きな違いは『光』です。

例えばパソコンでwebを見たり、iPadで電子書籍を読むという状況では、人はディスプレイに表示された文字を見ています。このディスプレイから直接発射されている光は人の眼に直接当たっています。

一方、紙媒体については、紙に印字された文字に反射した光が人の眼に間接的に入ってきます。

 

電子媒体よりも紙媒体の方が誤字脱字に気づきやすい理由

当社ではクライアントに校正をお出しする前に必ず内部で校正をしています。その際、誤字・脱字などのミスはディスプレイで校正するよりも、出力で校正する方が確実に精度は上がります。同じものを見ているのに不思議。

この理由については、下に紹介する書籍に答えがありました。

紙に印刷して読むとき──つまり、反射光で文字を読むとき、私たちの受容モードは自動的に、そして脳生理学的に「分析モード」になり、心理的モードは「批判モード」に切り替わる。したがって、ミスプリントを見つけやすい。

~中略~

透過光とは、(中略)ブラウン管やモニター画面から発せられる光線が、私たちの目に映像として入ってくるものをいいます。この場合、私たちの認識モードは、自動的にパターン認識モード、くつろぎモードに切り替わります。
パターン認識モードとは、細かい部分は多少無視して、全体的なパターンや流れを追うような読み取り方をいいます。分析モードの対極にあるもので、多量の情報を短時間に処理しなければならないときは、このモードになりやすいといえます。

~中略~

ここから私たちが透過光で文字を読む場合は、何となく全体の流れを追うだけになってしまい、細部にあまり注意を向けることはできません。したがって、ミスプリントを見逃してしまうということになります。

(引用:有馬哲夫教授の早大講義録 世界のしくみが見える「メディア論」(宝島社新書 252) 有馬哲夫、宝島社)

 

なるほど、つまり、

紙媒体:頭が分析・批判モードになるのでミスを見つけやすくなる。
web:頭が全体的な流れをざっくり追うモードになるので、全体像の把握に向く。

ということなんだそうです。すごい!人間の頭ってうまく切り替えているんですね。このことから、

細かいところまで集中して読ませるには紙媒体の方が向いている

と言えるわけです。

 

情報をしっかりと伝えたいときには紙媒体が向いている

広告的にも紙媒体と電子媒体をうまく使い分けることで、より深く情報を伝えることができそうです。

例えば、学校案内や会社案内は学校や企業理解の促進のためにも、紙媒体としてまだまだ必要でしょうし、商品パンフレットもユーザーメリットを深く理解してもらうためにも紙媒体としてあった方がいい。

チラシやダイレクトメールなど、ユーザーの手に直接渡るメディアも、ちゃんと商品やサービスをわかってもらうためには、メールではなく紙媒体の方が有利なケースも多いと思います。

スピードや情報のボリュームという点では、webなどの電子媒体が有利かもしれませんが、用途や伝わり方といったそもそもの目的を考えれば、紙媒体が生きてくる部分はまだまだ多いのだと思います。

使い方・ターゲットをしっかり見極め、紙媒体・電子媒体をうまく使い分けて効果的な広告・販促ツールを作りましょう!そのお手伝いはぜひ当社で!

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