弊社では紙媒体の制作に関連して、撮影を行うことも多数あります。
人、モノ、風景…さまざまな写真をクライアントのご要望に応じて撮影していますが、今回は主に学校案内や会報誌の案件で人や建物・食品・動物の撮影携わりましたので、そのお話をしたいと思います。
事前打合せ
通常、担当者の方と前もって撮影の打合せをしています。
ここでは、カメラマンに相談したり、当日のスケジュールやモデルさんへの服装指示などについてクライアントと詳細を確認していきます。
大体はカンプ(想定したレイアウトや仮の写真が入った見本デザイン)が先にできていて、写真の点数や内容が決まっています。
撮影点数が多い場合は時間配分も検討して、どのカットに時間を掛けられるか、準備にどのくらい掛かりそうか確認しておきます。
特に屋外の撮影では、撮影時間帯の太陽の向きや写り込む物、季節の影響、雨の対策も考えておきます。そのため、できる限りロケハン(=ロケーションハンティング:撮影場所を探したり・確認しに行くこと)をさせてもらって、イメージとズレがないことや、撮影時のNG事項なども確認しています。
ただ、現実的にはスケジュールの都合などもあって、ロケハンできないことが多いので、その時には頭の中で撮影当日をシミュレーションして、必要なもの・ことを洗い出して条件を揃えていきます。
どんな写真を撮るかもコンセンサスを取りましょう
クライアントの写真に対するイメージが具体的なときは、参考用の写真を用意すると撮影に関わる人同士でイメージの共有がしやすくなります。
求められるイメージは案件によって様々。最近はインスタグラムの影響なのか、「こういう雰囲気にしたい」という具体的な要望が出てきます。
料理や食品の撮影では、「わざとらしいシズル感(湯気を加工で足したり・油で照りを強調したり)」よりも、「リアルなシズル感(クッキーがほろほろっと崩れた部分をあえて出すなど)」を求められることもあります。
撮影当日
当日はなかなかスケジュール通りにいかないことがあります。動物の撮影だと思った通りのポーズで止まってくれなかったり、追加カットや変更点が発生したり…。そういった場合は、臨機応変にこなしていくしかないです。笑
時間が押しているときは「巻きで進めましょう」とメンバーに声をかけて、巻けるところは巻く。次のカットの撮影準備に取りかかっておく…。余裕のない時の進行管理は超大変です。部活で時間内に練習メニューをこなすのに似ていまね。体力も要るし。笑
撮影現場ではクライアント・カメラマン・デザイナー・営業とが連携して撮影を進めていけると、お互いがやりたいことを汲み取りやすいので、いい具合に仕事を任せ合うことができます。
カメラマンはモデルのいい表情を引き出し、また被写体が一番見栄えのする写真を撮る。デザイナーはカメラマンとイメージを共有して、時にはヘアメイク・料理・照明のお手伝いをすることも。営業は場の空気をあっためて、現場が楽しくスムーズに進むようにする。
リベラルではいい写真を撮るために、いろんなスタッフが関わり合いながら動いています。いい写真を撮るために、現場で色々考えて動くのは楽しいものですよね。
さて、次回は撮影の時に意識していることなど書きたいとおもいます。