2016年も流行語大賞のノミネートが発表になりました。
ノミネート語
●アスリートファースト ●新しい判断 ●歩きスマホ ●EU離脱 ●AI ●おそ松さん ●神ってる ●君の名は。 ●くまモン頑張れ絵 ●ゲス不倫 ●斎藤さんだぞ ●ジカ熱 ●シン・ゴジラ ●SMAP解散 ●聖地巡礼 ●センテンススプリング ●タカマツペア ●都民ファースト ●トランプ現象 ●パナマ文書 ●びっくりぽん ●文春砲 ●PPAP ●保育園落ちた日本死ね ●(僕の)アモーレ ●ポケモンGO ●マイナス金利 ●民泊 ●盛り土 ●レガシー
第1回は1984年にスタート。
毎年12月初旬に、その年の世相を反映した言葉として、「現代用語の基礎知識」が選定しています。
第1回の新語部門・金賞は「オシンドローム」
流行語部門・金賞は「まるきん まるび」
いまでは完全に死語ですね。
それどころか初めて聞いた人の方が多いのではないでしょうか。
いま使っても、絶対に伝わらない言葉になってしまいました。
というよりも、使うのが憚れる、恥ずかしい言葉になっています。
かつて、広告が流行を作っていた
80年代当時、「現代用語の基礎知識」はコピーライターのバイブル。必携の書でした。
その後、年末に流行語が大きな話題になりだすと、『イミダス 1987年版』、『知恵蔵 1990年版』というフォロワーも現れ、店頭には分厚い辞書のような本が並ぶことになります。
さすがに3冊買う気にはならず、毎年年末になると3冊の特集を見比べて、どれを買うか決めていました。
そして一年間、「現代用語の基礎知識」「イミダス」「知恵蔵」のいずれかが仕事机の定位置に置かれることになります。
その頃には、広告からも多くの流行語が生まれました。
若い頃は「現代用語の基礎知識」に乗るような、一世を風靡するコピーを書きたいと思ったものです。
広告から生まれた流行語
1985
「私はコレで会社をやめました」
1986
「亭主元気で留守がいい」
1987
「朝シャン」
1988
「5時から男」
1989
「24時間タタカエマスカ」
1991
「ダダーン ボヨヨン ボヨヨン」
1992
「きんさん・ぎんさん」
1994
「すったもんだがありました」
1995
「変わらなきゃ」
などなど。
当時の世相がわかるようなものから、さっぱり意味不明なものまで、広告が流行の一翼を担っていた20世紀後半。
ですが、不況の深刻化とともに広告は実利的・直接的なものへとシフトしていき、クリエティビティはすっかり失われていきます。
1995年以来、広告から流行語大賞に選ばれる言葉がめっきり減ってしまった・・・
と思ったら、メジャーなのがありました。
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2013
「今でしょ!」
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なんだか残念な気分でいっぱいです。
2017年は、リベラルから流行語を発信したい!
と思っているのですが、さすがに無理だろうなぁ。
いっそのこと「リベラル」が流行語になってくれると、会社がメディアに取り上げられちゃったりして面白いことになりそうなのですが。