失われた時を求めて。令和元年・横浜。

CD佐藤です。

昨年末、生まれ育った横浜に引っ越したことをきっかけに
改めて横浜のいろいろなエリアを歩き回っています。

そろそろ引越し後の生活も落ち着いてきたことと、
大概のところは行き尽くしてしまったこともあり、
自分のルーツを振り返るため、
生家を見に行こうと思いたちました。

ついでにかすかに当時の記憶に残る、
たまに訪れていた商店街を歩いてみようと、
新横浜からブルーラインに乗って横浜方面へ。

目指すはドンドン商店街。

吉野町駅から京急線に向かって
10分程度のところにあるのですが、
訪れるのはそれこそほぼ半世紀ぶり。

大通りから商店街の入口には
「DONDON商店街」と書かれた大きなアーチが
掲げられているのですが、お店はほとんどありません。
寂れているどころか、商店街の様相をなしていませんでした。

商店街を通り過ぎ、バス通りを歩くこと15分。
国道1号線に抜けるトンネルの手前を左に曲がると、
かつて私が住んでいた町にたどり着きます。

そこには魚屋と肉屋と八百屋が一つ屋根の下に収まった
昔ながらの市場が、昭和の頃のまま残っていました。
おせんべい屋さんも、タクシー会社も昔のまま。

当時行っていた銭湯と駄菓子屋さんはなくなっていましたが、
もともとたいしたお店がなかった街なので、
記憶に残っている景色はそれほど変わっていませんでした。

そしていよいよ、幼稚園に入るまで住んでいたアパートを探すことに。

アパートに近づくにつれ、新しい家が目立つようになり、
アパートのあったところも当然区画整理されて、
新しい家が建っていると思っていたのですが、
記憶を頼りに辿り着いてみると、
そこには廃墟となったアパートの姿が。。。

こんなぼろっちいアパートが、
全くリフォームされずに昭和から平成を生き延びたのが不思議です。

何か記憶が蘇るかなぁと思いましたが、小さすぎたこともあって特になし。
それよりも、なんだか生家が廃墟になっているのは、
あんまり気分がいいものではありません。

とりあえず住んでいた一階・一番手前の部屋の入口まで行ってみて、
その不気味な様子にいたたまれなくなり、早々に引き返してきました。

帰りは「横浜清風高等学校」の前を通り、
「いわな坂」を下って保土ヶ谷駅へ。

「横浜清風高等学校」は、かつて「明倫学園」という名前で、
「いわな坂」も「明倫の坂」と呼んでいました
(本当は、明倫学園の頃は地元でも有名な・・・な学校だったので、
「パーリンの坂」と呼んでました)。

草彅剛主演のドラマ「僕の生きる道」のロケにも使われていた
円柱の校舎がシンボルでしたが、すべて建て替えられていて、
校舎も偏差値もグレードアップしていました。

・・・というわけで、保土ヶ谷駅から帰路に着いたのですが、
思い出として残しておく気もなかったし、
ブログのネタにするつもりもなかったので、
アパート以外の写真はまったく撮ってきませんでした。

ちょっと失敗。

とはいえ、どうやら人生、折り返し地点を過ぎているようだし、
これからは過去を振り返ることなく、
前だけを見て進んでいきたいと思います。

・・・というブログを書き終えたあとに、
小学校の同窓会に参加したのは内緒です。。。

一番の憧れは山手ですが、
山手といってもピンキリ。

かつては山手通りに出るためには、
どこを通っても坂は階段を
登らなければいけなかったのですが
いまは元町中華街駅からアメリカ山まで
エレベーターで一気に登れるので、
多少アクセスは良くなっています。

とはいえ元町側から山手通りを越えると
一気に駅から遠ざかってしまいます。

山手通りを挟んで反対側の本牧方面、
山手駅側は、駅前に商業施設がほとんどなく、
坂は多いし、道は狭いし、
閑静な住宅街ではあるのですが、
こちらもなかなか生活不便。

やっぱり山手に住むなら
元町側から山手通りまで。

首都高をくぐり大岡川を越えると
中華街になってしまい、
住むにはなかなか覚悟が必要。

さらに石川町の駅を元町商店街と
反対側に行くと、
日本三大ドヤ街・寿町に限りなく
近づいていくので、
こちらも覚悟が必要。

というわけで、
元町商店街から山手通り、
石川町駅と元町中華街駅の間という
なかなかセレブなエリアに
限定されてしまいました。

こちら、なかなか物件が

ということで、住むのはちょっと
ペンディング。

次の目標は、横浜でも
山手と人気を二分する
ハイスペックなエリア
(不動産屋さん談)大倉山。

あんまり行ったことなかったのですが、
急行は止まらないものの、
東横線沿線ということで、
これからまだまだ人気が高まりそうなエリア。

ちょっと頑張れば、
いま住んでいる新横浜からでも歩いていけます。

なかなか落ち着いた街並みで、
駅前にも、ちょっと離れたところにも
スーパーがあって、生活には不自由しなさそう。

というわけで、
やっぱり山手と引けを取らない不動産価格。

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